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2020/03/27 矢野経済 2020年CNF市場展望レポート発刊
2020年3月27日、矢野経済研究所から「2020年版 セルロースナノファイバー市場の展望と戦略」が発行されました。
https://www.yano.co.jp/market_reports/C61126300
在宅勤務で、事業戦略を思案されている方、参考資料としていかがですか?ここ数年、ヒアリングを受けていますが、非常に的確な市場調査&展望をされていると感じています。
以下、内容紹介文章を、メールマガジンより抜粋
【2020年版セルロースナノファイバー市場の展望と戦略】
●ユーザーの期待以上の成果を生むマッチングポイントの創出へ!
●CNFならではのパフォーマンス、軽量化、環境貢献を訴求し、市場に潜む大きな鉱脈を掘り起こせ!
★★2020年のセルロースナノファイバー(CNF)市場は2017年以降、参入メーカー各社が量産設備を立ち上げたこと、パイロット・セミコマーシャルラインで生産されたCNFの商業利用が始まったことなどから、ここ数年で市場は着実に成長してきました。しかし、当初期待されていたほどの規模の確保はできていない状況です。
CNFの主要用途のうち機能性添加剤向けは化粧品や食品などの日用品での採用例が拡大しています。また、生コン先行剤や接着剤、セラミックといった産業用途での採用例も出てきました。添加量がごく少量のため価格が採用の阻害要因とはならず、今後は採用が拡大していくものと予測されます。
一方、樹脂複合化用途のボリュームゾーンとして期待されている自動車部材向けは、採用には今しばらく時間がかかるものと考えられます。今後はCNF採用による軽量化とそれに伴うCO2削減効果、さらには複合化樹脂のリサイクル特性など、SDGsや環境問題への貢献など競合材料にはないCNF採用のメリットをいかに訴求できるかが問われています。
CNFの開発、サンプルワークが進む中で競合材料との価格差を超えるメリットが洗い出され、課題解決の兆しが見えてきました。一つの用途が突破口となり芋づる式に採用が拡大する可能性もあります。素材事業において用途開発は極めて困難ではありますが、CNF特有の性能や軽量化効果、環境対応というメリットを武器に、これまでの切り口をベースとしつつも新たな価値観や視点を加えながら、ユーザーの期待以上の成果を生むマッチングポイントの創出が求められています。★★
© Department of Functionalized Natural Materials ISIR, Osaka University