セルロースナノファイバー透明複合材料
セルロースナノファイバーを用いた透明材料は、これまで2種類、開発されている。一つは、透明プラスチックとセルロースナノファイバーを複合化した透明複合材料である(下図、Yano 2006, Nogi 2008)。この透明材料は、プラスチックとセルロースの屈折率を大まかに一致させるだけで、高い透明性を示す(Nogi 2005)。もう一つは、セルロースナノファイバーだけでつくられた、透明なナノファイバーペーパー(透明ナノペーパー)である。いずれの透明材料も、化学変成処理または機械的解繊処理したセルロースナノファイバー・キチンナノファイバーから作製可能である。(キチンナノファイバーだけで作製した透明フィルム、Fan 2012)
図(左)セルロースナノファイバー補強透明材料(Yano 2005)、(右)極めて熱膨張率の小さいセルロースナノファイバー補強透明材料(Nogi 2008)
© Department of Functionalized Natural Materials ISIR, Osaka University